今後は貸家との競争だけじゃありません。多くの郊外の家が相続で売りに出されるか貸家となって市場に出回ります。その時、たいして立地の優位性が無ければ広い一軒家の方がいいに決まってます。プライバーも守られるし庭もあるし子育て世代にはもってこいです。
僕は広島の団地が活力あるものに!この変化を強く願っている立場です。なので、そういう需要が生まれれば、近くの売りに出た中古住宅をリノベして不動産の流通が生まれると考え、団地に子育て世代が移り住む需要が生まれるよう尽力しているつもりです。
需要がもっと生まれれば、中古住宅も一定の価値が認められます。今さけばれているように「負」動産だってことはなくなると思うんです。両親からの富が引き継がれます。固定資産税を払うなんて冗談じゃない。想いでもお金もたくさんつぎ込んだマイホームが相続放棄なんて話じゃあ寂しいでしょ。
それが思い出も資産も引き継げるようになる。これって世界標準ですよ。世界標準じゃないのは日本だけ。悲しい事実です。
そんな理由が新築を建てなきゃいけないから!ミタイナ話ならなおさらでしょ。これって形を変えた補助金のようなものですよ。(補助金についても色々言いたいことはあるけど)
全国に住宅総数は5759万戸。そのうち価値のない不動産。価値はあっても建物の価値は差し引かれる不動産がどれだけあるか。それが全て価値に変わればどれだけ日本人は豊かになるかって話です。
多くの日本人の不安は、今はお給料もらえるけど、年金は不安だし貯金しなきゃ。だけど、マイホームが正当な価値を認められればどれだけ余裕が生まれるかってことですよ。
中古不動産の流通が透明化すること。価値ある中古住宅は正当に評価されるべきです。その動きは始まっていますが。多くの人は知りません。それではいつまでたっても新築からの抜け出せない。いつまでたっても不動産の価値は認められません。
認められないだけじゃありません。無理して新築を買わなきゃならない。無理してやりたいことを我慢する暮らしへ突入です。来年がどんな年になるかじゃない。
暮しの課題は山済みです。
解決するためには中古住宅の流通促進が必要。
全力で取り組まなきゃならない。
そんな決意の2019年の年末。
今度こそ2019年最後のブログです。
良いお年をお迎えください。