2016.08.08
昔は、大工さんが毎年盆や年末に、自分が建てた施主宅を訪問し不具合な個所に手を入れる習慣だった。実際、そんなことせずとも大工さんは近所に住む人。ちょいと道で会った時にでも要件を言えば直してくれてたはず。
素材としての木を選ぶのも造るのも自分。家に手を入れなきゃならない狂いが出れば、責任を転化するわけにもいかず、自分の仕事への責任を完結するには当然といえば当然。
現在は、そんな家の不具合を発見する役割はどうなっているかというと、大手であれば、アフター部隊が定期点検と称して1年3年10年といった具合に巡回したり、小さな工務店であれば社長自らの巡回したり、何かあったら駆けつけますね~。といった具合で、明確な基準ていうのはない。。。
言いたいのはここなんだけど
昔の大工さんは、自分の造ったものに自信を持てるようになるまで、相当期間棟梁のもとで修業し独り立ちした人ばかり。自身がなきゃ独り立ちも出来ない。独り立ちする以上は自分の建てた建物に対する責任は地域の評価として付きまとう。
一方現代は、目に見える建物の作成者は大手ハウスメーカーだったり企業名ばかり。自分の家を建てた大工さんの名前も知らないとい人は多いでしょう。これでは、大工さんの責任感も薄れるのは否めないよね。
しかも、そんな仕組みだから、特に頻繁期は、大工さんの腕の良し悪しもわからず、スポットで応援を頼んだりってのも結構あるんです。
問いたいのは、食生活に対する不安に対し、生産者がわかる野菜を買ってるというのに、
住宅においては生産者を知らずして選んでるこの現実。
保障があるから大丈夫という人はいない。出来上がった傷一つに心痛める方が多いのが現実だ。おかしな話でしょ。
優秀なサラリーマンが、自分の能力が発揮できる職場で働きたいように。優秀な大工さんも、自分の腕が生かせる現場で仕事したいのは自然です。何もかも、化粧で隠されたモデルルームを見学するよりも現場を見る。
安心安全のクオリティーは常に生産者の位置までさかのぼるのだ!
家づくりの生産者とは職人さんたちだよ~!
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