2017.06.13
不動産取引における仲介手数料とは売主と買主の間に立ち、顧客の利益を守るため、取引が安全に円滑に運ぶように仲立ちをします。コンプライアンスはもちろんのこと専門的な知識や能力が必要です。その成功報酬が仲介手数料です。
売買の場合、この仲介手数料は、「売主」「買主」双方から3%+6万円(400万を超える取引の場合」を超えてはならないと定められています。「売主」「買主」それぞれの仲介をすれば「(3%×6万円)×2」です。この仕組みが囲い込の原因として両手禁止の議論へつながっています。
誰もが取得したい地域の不動産の売買を依頼されれば、おのずと買いたい方は見つかります。その期間が1ヶ月か、1年かは別としてです。。。早く売るためには広く周知することが重要です。その形が、売主にとっても、情報を探している買主にとっても流通の正しい形です。
早期販売するために仲介手数料が必要になる!より広く公開された情報の中から選ぶために仲介手数料が必要になる!この方に無駄はない!売主も買主も仲介業者も誰もがWINの形です。
問題は、この形通りに情報が流通してないことです。
宅地建物取引主任者から宅地建物取引士へ「士業化」した際、信用・品位を害するような行為を禁止す「信用失墜行為の禁止」が新設されました。(業法第15条の2)。情報の囲い込みです。
報酬額の差は軽く10倍を超えます。労力は1/10かといえばまるで違います。むしろ後者の方が労力も調査も必要というケースは多いものです。不動産業とは、サービスの質よりも情報の質が利益です。利益になる情報の質とは希少価値の高い高額な物件です。
情報がお金だから時として態度の悪い営業が偉そうにA4チラシ1枚の物件概要書程度の情報で購入判断を迫ってくるわけです。
一方でどんな小さな物件でもきめ細かなサービスを提供している不動産会社もたくさんあります。皆さんに知ってほしいのは、本来囲い込みなんてしてはならないということ。不動産仲介手数料を支払うのが無駄と思わないサービスを提供している不動産業者と話をすべきということです。
ヤフーオークションのように個人間売買であれば仲介手数料は不要です。だけど、そんな勇気あります?不動産ですよ。ほとんど経験値のない買物ですよ。安心安全に売買を終わらすためにはプロに介入してもらうべきでしょ。その介入レベルが安心安全の基準となれば3%+6万円という上限よりも、場合によっては高い報酬額でも割安感さえ感じるはずです。
仲介手数料が無駄と感じるのは、タダタダ、期限を切られ、質問は適当にはぐらかされるからです。数回あっただけのプロ意識にかける人に報酬なんて誰もが支払いたくはありません。
仲介手数料が無駄というのは、サービスに見合った価値が提供されてないからでしかありません。
多くのお客様から仲介手数料の無駄についてお話を頂きます。一方で、労をねぎらう程、感謝される仲介業者さんもいらしゃいます。その差は、顧客利益のための業務内容につきます。
見方を変えれば、定価のような上限報酬額が決められているのなら少しででも顧客利益のため頑張っている不動産業者へ仲介を依頼すべきじゃないですか。囲い込みにより、そんな不動産業者さんから仲介していただけない場合は、僕のような不動産コンサルに第3者チェクを依頼してください。
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