2021.05.02
折り紙でも、プラモデルでも、人がつくるのだから出来栄えに差が生じます。誰もが知っていることですよね。
家はより複雑です。細かい設計監理のもとに職人がつくりあげます。プラモデル以上につくり手によって出来栄えに差が生じます。なのに人より企業イメージが優先される。なぜだろうと考えてみました。
目次
①完成してしまえば出来栄えの違いが判らない。
②工業製品だから品質の差はない。
③保証があるから大丈夫。
この先、3Dプリンターで家がつくられるようになれば別ですが、どれだけ工場生産が進もうと、現場で職人がつくりあげる以上、人による出来栄えに差が生じるのは否めません。
最近の家は、表面に見える部材や設備機器の多くは工業製品です。まさにプラモデルを組み立てるようなものです。だからでしょうか?どういう風に家がつくられているかを調べるよりも、どんな部材や設備が使われているのかに関心があるようです。
家は表面に見えない部分こそが大事です。給排水管が雑につながれていたり、金物が適切に接合されていなかったり、ここでいえばキリがないほどです。今の時代でもトラブルが後を絶たないのはそのためです。
構造材もプレカットされた木材だから品質の差はない。基礎も型枠にコンクリートを流し込むだけだから品質の差はない。なによりも瑕疵保険の検査に合格しているから問題はない。キッチンやお風呂、床材やドアも工業製品だから品質に差はない。
これら部材選び一つ一つが企業の家づくりの本質です。すべてがつながっているとも言えます。なぜ、その工業製品を使用しているのか?逆になぜ自然素材を使用しているのか?一つ一つがお客様との向き合い方に直結しています。
最近では10年保証は当たり前。50年を超える長期の保証を用意している企業まで多数です。保証があるから大丈夫と安易に考えるのは危険です。そもそも、その保証を継続するには定期的にバカ高いメンテ費用を支払う必要があります。また、保証の範囲とは雨水の侵入や構造に起因するものです。
そもそも、企業が廃業や倒産しないとは限りません。存続していても建てた施主のアフターフォローなんて言うだけ企業がどれだけあるかということです。
立派なモデルハウスも、ホームページも、作っている家の品質が担保されていなければいい家とは言えませんよね。
宣伝広告の言葉や表現に嘘があっても、完成された家に嘘はありません。完成された家に嘘がないためには、経営者も。設計も、現場管理も、職人一人一人も、いい家を造るために一生懸命です。
モデルハウスへいくよりも、ホームページを隅々まで確認するよりも、実際に作っている家の現場をチェックすることでこの意味はご理解いただけるはずです。
ご自身でいい家を造っている「人」を感じとる。そのためには家づくりの現場を確認することをお勧めします。
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