2020.10.02
「賃貸VS持ち家」この論争はずっとずっと昔から継続しています。この論争、はっきり言ってまっとうな議論はありません。住み続けることが前提の持ち家VS賃貸で比較しても意味がないでしょ。人それぞれです。場所も建物のグレードも変われば前提も変わります。
結論から言ってしまえば「賃貸VS持ち家」は自分自身のライフプランにおけるシュミレーションでなければ意味がありません。
駅近暮らしを望む方と、郊外でのんびり暮らしたい方では、「賃貸VS持ち家」の比較はまるで違う条件を付保しなければおかしなことになります。
マンションと戸建でも違います。持ち家なら戸建に住みたい人でも賃貸ならマンションに住みたいということもあるわけです。
100歳まで生きる方もいれば不慮の事故でお亡くなりになられる方もいる。100歳まで生きるとしたら、不慮の事故で亡くなるとしたら、すべて「賃貸VS持ち家」の議論は変わります。
「賃貸VS持ち家 」なんて無意味。自分自身に置き換えてライフプランによるシミュレーションすべきなわけです。
先ずは、新築注文住宅持ち家と賃貸住宅の場合を比較してみましょう。このケースが最も「賃貸VS持ち家」としてイメージしやすいケースではないでしょうか。それでも、簡単ではありません。
先ず戦わすには条件を整理しなければいけません。
①どの地域を想定するのか
②新築持ち家と同様の賃貸住宅なんてほぼありません。なので仮にあったとした家賃を想定しなければなりません。
実際この条件でスー〇にて検索してみました。3年以内で広島市内に戸建賃貸(注文住宅との比較なので90㎡以上で検索)は3件のみです。しかも、間取り図を見る限り新築2件は戸建賃貸用に建てられた物件です。もう1件が築3年の純然たる戸建住宅。しかし、間取り図や外壁材等から判断する限り建売住宅です。
こんな状態ですから、そもそも希望地域に住めるという前提が外れます。それでも「賃貸VS持ち家」の正当性を認めるがごとく話を進めます。
賃貸住宅:築3年の戸建住宅の家賃は13万円/月額→新築注文住宅であれば月額15万円以上であろうと考えられる。そのため15万円家賃として計算。
持家:周辺土地相場が坪単価50万円程度のため土地価格2000万円として注文住宅建築=総額5000万円として比較。
前提条件:金利1%35年返済
賃貸住宅:35年間支払い計=6300万円
持家:35年間金利含めた総支払額=5930万円。これに固定資産税や修繕費用が含まれる。固定資産税を年額12間年修繕費用を300万円とした場合の合計額は6180万円
この単純な図式の結論は、賃貸住宅論者であれば、「賃貸はリスクに対応できる。」「住み替えが簡単」などなどとなるわけです。
僕は持ち家論者です。確かに持ち家で長期の住宅ローンはリスクです。もし万が一リストラにあったら。転勤になったら。賃貸であれば住み替えるのはラクチンです。
そんなもの想定しておけばいい!これが僕の持論です。
逆に賃貸論者を論破すれば、これ、35年間のみのこと。人生100年時代です。
40歳の方に、このシミュレーションを当てはめると75歳以降はずっと家賃が必要です。賃貸住宅に住み続けることのほうがリスクになります。預貯金がなければ老後は年金だけが頼りです。住み続けたくても出ていかないといけないのもリスクです。老後に地縁がなくなる可能性だってあるのです
持家の場合、35年後にはローンはありません。住み替えるなら売ればいい。買った値段では売れないにしても広島市においては一定の価値はあります。地価が現在のままだとして建物価値はなくなったとしても2000万円では売れます。ここで逆転です。住み続ければメンテ費用が必要ですが1000万円あれば老後を楽しむ空間へ変わりますよ。
売却するときに最も損がでる注文住宅と比較しても持ち家のほうが得なわけです。マンション比較しても中古戸建と比較しても結果は同じです。 自分自身のライフプランを見つめたうえであれば家は買ったほうがいい!
経験則でいえば、お金だけじゃありません。仮に購入して5年程度で転勤になった場合、住宅ローンの残高よりも売却価格のほうが少なかったりもします。この場合は上記のシミュレーションにはありませんが賃貸に住み続けていたほうが得でしょう。
だけど、お金だけの価値では測れないものがあるのがマイホームです。私たちはマイホームを取得することで豊かにならなければなりません。それはお金という価値だけで測れるものではないはずです。転勤になり損金は発生するけど、それは自分のやりたいことの叶えられるポジティブな転勤だったり、キャリアアップのための転職だったりもします。
長年この業界にいて感じるのは暮らしの豊かさとはお金だけじゃない。リスクをとりすぎ素敵な暮らしを手に入れるチャンスを逃すのことこそ大きなリスクではないかと考えます。
最後までお読みいただきありがとうございます。ここまでお付き合いいただいたのであれば、是非、持ち家を取得することを前提に豊かなライフスタイルを計画してみてください!
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