2019.05.08
注文住宅にしろリフォームにしろ建築家の先生に設計を依頼することは敷居が高い!そう思われている方も多いのではないでしょうか。
仕事している姿なんかをみると敷居が高いだけでなく気難しそうなオーラ―をまとっているような先生もいらしゃいますよね。
ちなみに、僕の師匠もそんな気難しさ満載の人でした。
死ぬまでに絶対に見に行きたい落水荘をデザインしたフランク・ロイド・ライトも同じく気難しい建築家だったんでしょう。
ゴールデンウィーク前になんかの雑誌の書評をみて面白そうと感じて読んでみました。
読了後の感想ですが、ひとこと。
『気難しさには訳がある。』
その訳とは、建築家が完成させたい建物へのハンパない想い。その想いを実現させるために戦う実行力。勇気。集中力。多くの人間を巻き込むだけの統率力。などなど。。。
師匠やこれまで知り合った尊敬する建築家の先生を思い浮かべながら読み進めていきました。
今の時代、工期や予算。など、ここに描かれた時代ほど潤沢でもなければ寛大でもありません。いつの時代も、こだわりをもって一つの作品に向かい合う姿勢には、万人が納得できるものではありません。
特に、家という箱は、大雑把に言えば、『基礎があって壁があって屋根がある』戦後、家がまったく足らなかった時代にとにかく建て続けた歴史がそうしたのか、材や手間に時間やお金をかけることが尊敬されなくなったように感じます。
その結果、見せかけの空間と手に届く価格が人気です。『基礎があって、壁があって、屋根がある』この大雑把な家というものは、坪100万円の家も坪40万円の家も同じです。そこそこの味でお腹が満たされればいい食事。ワンシーズン着れればいい、どうせ流行は変わるファッション。家も同じ感覚で購入されているような気がします。
だけど、たくさんの家を見学された方ならご理解いただけると思いますが、出来上がる家の質や空間は同じ大きさの家でも同じ価格の家でも天と地ほどの違いがあるわけです。
もちろん高ければいいってもんじゃありません。豪華なキッチンや浴室を入れても面白みも何もない。それに見合った空間でなければその他の空間が逆にみすぼらしく見えちゃいます。
一つ一つを整理できるまでの思考の積み重ね。一つ一つを大事にする想いが重要なのです。
例えば、土地の高低差や隣地との関係、窓の景色や日の入り通風、耐震構造や断熱性、予算と施主の希望、工期、それを施工できる技術や面白いと考えてくれる職人などなど、それは多くの人間の知恵と経験そして手間をその作品に集中させなければならないわけです。
建築家との家づくりを揶揄する表現に『作品をつくられた!』といいますが、僕は作品でいいと思っています。自分がつくった作品が自分が納得できないまま数十年という長い月日残るわけです。そこには、想いが詰まるべきであり納得できるレベルまで戦う覚悟が必要だとも思います。そこまでしてくれる建築家を見極める前提が間違っているのではないでしょうか。
言うは易く行うは難しの言葉通り、そんな簡単なことではありません。それでも、気難しいオーラを放つ建築家は、それぞれが想う家への拘りがあるからこそのオーラだと感じます。
あれだけよく人と喧嘩できるよな的に、激しく強く意思を曲げない姿勢が人をつくるのでしょう。
ながく僕の独り言が続きました。だけど、本当に、良い家っていい家をみなければわからないんですよね。
いい家って改めて難しいなぁ~と思うのが、
いい家って僕が想うには、よく言われる、そこに帰りたくなる家。お友達を呼びたくなる家。アップデートしたくなる家。ってのはもちろんですけど、家にいることが一番落ち着ける家、本当に居心地のいい家なんですよね。
落ち着ける家。居心地のいい家を知るには
先ずは自分の好きを知ること。
モデルハウスの空間に騙されないことですよ。(^^♪
広島市周辺で家を建てようとしている皆様。私どものお客様の声でよく聞く声は『そこには素人ではたどり着けない』というものです。そうでしょうね。敷居が高いというより敷居がどこにあるかわからないというのが本当のところのような気がします。自分おひとりで解決できなければ、元ハウスメーカー支店長としてのスキルと人脈をご利用ください。初回相談は無料です。
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