家のハイテク化よりも大切なこと。

「今後、住宅業界はスマホや自動車のように、想像を超えたハイテク化が起こるだろう。」という記事を見かけた。（この記事が、刺さったのは本日お客様よりいただいたメッセージのためだと思う。）

家がどうハイテク化するんだろう？テレビや給湯、温湿度管理などなど、ボタン一つ。いや違うな、アマゾンエコーなんかとつながり、声一つで、ロボットが掃除も洗濯もしてくれる時代なのかもしれない。。。

まさに、ホテルライフ。一日の時間にゆとりが生まれる。余った時間を余暇に使えるようになる。

豊かには違いない。だが、こんな暮らしを豊かというのだろうか。もちろん便利に越したことはない。こんな家が低価格で提供されるならそれもいいだろう。だが、まず間違いなく高い。

そう考えると、今でも十分便利なわけだし、それに、便利なだけで使えこなせてない機器でいっぱいという現実もあるわけだ。どうせ同じお金を消費するなら、ハイテク化よりもっと豊かな暮らしは別の場所にあると思うんです。例えば、環境や建物そのものの性能であり、間取りや照明計画なんかと合わせた、そう、デザインという家の一丁目一番地。

先日読み終わった。

父の縁側、私の書斎 (新潮文庫) | 檀 ふみ |本 | 通販 | Amazon

この本に、印象的な言葉があったのでご紹介。

人生を豊かにするのは、お金でも物でもない。幸せの瞬間の記憶である。「何か」を見ることによって、ふと思い出すことがある。以下続く。。

幸せの瞬間の記憶は、子供たちに掃除や料理を手伝ってもらう時間だったり、庭いじりやデッキのメンテだったり。そんな便利とは違う環境での会話だったりするのではないか。暮らしの場から躾の機会を奪うようにならなければいいがと思う。

最後に冒頭で触れた、お客様より頂戴したメールのメッセージをご紹介。

ー前略ー毎日快適に過ごしてます！家の設備はもちろんですが、ダイニングからテレビが見えなくて、最初主人は残念そうでした(ｰｰ;

が、子どもはたくさんお話ししてくれるようになりましたし、主人も私の話をちゃんと聞くようになりましたし（笑）、私の不満は一挙に解決しました！！

主人もご飯中はテレビを消すようになりましたよ(^^)

もしかすると暮らしにテレビも不要かもしれません。家のハイテク化が必要かどうかを決めるのは誰でもない自分自身です。大切なのは、限られた予算の中で優先順位がどこにあるのか！人によってはハイテク化かもしれない。。。そんなのどうでもいいのかもしれない。。。

だけど、ハイテク化を売り込みたい企業の記事はハイテク化こそ最高！そうじゃない家は古いって話ですよ。。。

いろんな会社の話を聞いて腑に落ちる家のデザインを決めましょう！

ご自身では難しいって思ったら僕を思い出してくださいね(^^)/

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