「夫婦仲がよくなければ家は買わない!」僕が、住宅営業を始めて最初に教えてもらった印象的な言葉。
営業指導を受ける中で、その時の所長から頂いた言葉なんだけどね。意味はこうなんだ。「夫婦喧嘩が絶えない家庭であろうと、子供が非行に走っていようと、とにかく、夫婦仲が良く、家族は円満である」この前提で話を進めろ。こんな感じ。
事実、テレビCMも雑誌も住宅展示場も全てこの前提で出来上がってるでしょ。考えてみれば、何時離婚するかわからないのに家を買うなんてないよね。
住宅ローンの借り入れを増やすために夫婦連帯債務で住宅を借りる場合なんて夫婦がともに働きともに返済しているわけですよ。離婚するかも?の夫婦、どちらか一方が離婚を考えてれば、家を購入するはずないんだよね。
住宅ローン減税を夫婦で受けたい場合も夫婦連帯債務だったり二人で住宅ローンを負担してる。財布の紐をどちらが握ってるかは別として今や住宅ローンは夫婦二人で返すものというパターンは非常に多い。
こうなると家を購入するにして、昔のように亭主留守で元気がいい!なんて言ってられない。昔は「お父さん、通勤時間大変だけど子供たちのために頑張ってね!」なんて通じていたけど、今や奥様自らフルに働いているんだからね。子育て、家事も分担といってもねぇ~、その配分は奥さまが多いでしょ。そんな奥様が、通勤時間など犠牲にできるはずもないんだんよ。郊外よりも駅近に住まいを求めるも頷けるんだ。利便性が優先される現代の住宅事情だな。
一方で、亭主留守で元気がいい時代に発展した郊外の団地が衰退し続けるのはあまりにも悲しい。隣接した小学校に公園。家族がが暮らすに適した街並み。失われた20年というものがなくゆとりある暮らしが継続されていたなら、お父さんは山へ芝刈りに、お母さんは川で洗濯しに、子供たちは庭で・・・・。TVCMが描く、夫婦仲が良い家族の生活。住宅営業マンが教えられる格言。ニュータウンの生活が維持できたのかな?なんて考えなくもない。
あまりにも変化したと考えるべきか?成熟した国の現実と捉えるべきか?所詮、その程度の見通ししかないのよとあきらめるべきか?
マンションの建替え問題同様、団地再生、空き家対策も待ったなし。
住宅を購入するという事は、こんな現実を捉え、
どんな暮らしを選択するかということだ!
せっかく夫婦仲がよいから家を買うわけです。
夫婦仲が悪くならない暮らしを選択しましょうね!
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