2018.06.19
大阪の地震。被害の状況が徐々に明らかになってきました。被災者の皆様にお悔やみとお見舞い申し上げます。余震も続いているようです。どうぞご安全に!
さて、地震について。
いうまでもなく日本は地震国です。このことを否定する人はいません。しかし、いつ何どき起こる変わらない天災については誰もが忘れがちです。
建物や構造物の耐震改修にしても同じです。不幸にも幼い命が奪われました。建築基準に適合しないブロック塀です。
誰が悪いのか!?誰が放置したのか!?学校でしょうか?行政でしょうか?
僕は建築の立場から考えると、責任の所在がどこにあったとしても、最後の砦になるべき施工業者が健全な知識と役割さえ果たせば防げるものと思うのです。
例えば、建物において新耐震基準3の建物を建築する場合でもです。設計上の話とは別に施工上あるべき施工がなされてなければ、どれだけ数値的に高い建物もその性能を担保することは出来ません。
建物だけではありません。周辺の建物が耐震基準を満たしていない場合、どれだけ強い建物でも、配置系計画やその建物が万が一崩れてきた場合の処置等です。この度の地震では、不幸にもこの部分が見逃されていました。単に縦割り行政によるものであると、行政の責任では片づけれない話しだと思うのです。
行政の担当者に建築基準法の十分な知識があったでしょうか?あるべきなのでしょうか?そうあるべきだと思います。しかし多くの施主は素人です。だからこそ、施工するものに一定のスキルを求めるわけです。建築士免許であり、建築業の許可や免許といったものです。
単に下請けに甘んじてしまう業界の構造があるのは承知しています。その構造故に何でもかんでも入札というのは僕は嫌いです。反対です。
安ければいいというものではありません。建築は複雑です。性善説が成り立つ世界ではありません。残念な思考の業者もたくさんいます。
歴史や想いやチーム力などなど、信頼を重視し補い合わなければ成り立たない色々なものが絡んで完成されるものです。
天災による被害を広げるのは人。減災に力を発揮するのも人。是非、よきアドバイザーを見つけてください。よきパートナーを見つけてください。
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