2016.12.08
火曜日はNPO日本ホームインスペクターズ協会。中国四国部会の役員忘年会に岡山県津山市まで行ってきました。人生初です。
日本は狭いようで広い。山陽道沿い、新幹線通過地域というのは、通過途中に風景を見たり感じたりはしますが、それを外れ、生活圏、交通圏を外れると、もうそこは、同じ日本にあらずミタイナ。。。。
さて津山、盆地に沈む夕日で最も綺麗だな~と感じたのは、阿蘇周辺でしたが、津山もそれはそれで山々が遠く盆地が広がり、とても綺麗な場所だったな。
お世話になったお宿
食事は蟹。。。山陰に近いから?
親睦も深めましたが、基本的にタイトなスケジュールのなか、建物探訪は僕たちに欠かせない。なので古い街並みを探索。
津山藩10万石、お城跡周辺には立派な保存されたお屋敷と、その、ちょと外れには立派だっただろう、元お屋敷という空き家。
地方都市の現実ですね。こう考えると、尾道って凄いな~と思います。(ここでは触れず)
街おこしは、行政を民間が引っ張りこまなきゃ無理だなって。改めて結論めいたものを感じます。皮肉ではありません。行政は税金と使うにあたいする個別のお城や国宝等々。僕らが納得できるものじゃなきゃそりゃ無理ですものね。
所詮『点』ですよ。でも、『面』は点からつながって初めてのもの。『面』になれば、その地区、全体に人をよべる。そんな場所は、全国津々浦々、企業のプロジェクトか有志による町おこし。
津山でいう有志は僕らの仲間、インスペクターの人達かな???古い家に価値を見出す。リノベーションを真剣に捉えている人達もいますが、多くは言葉遊びで利用されている感を感じます。
消費者が不安に感じているのは構造であり劣化状況です。それを顕在化しなければならない!健全化して初めて表面の美しさにつながる。
どんなに美しい花も1週間で枯れちゃ1ヶ月のイベントには無理がる。
家に求める価値が10年なら30年なら。。。必然的にその間の安心が欲しいというものでしょう。保険に入っていれば死亡保障があるからといって、残された家族に残すモノができるって話じゃない!健康でいることこそが第一義のはず。。。
その後の万が一に備えるのが保険です。それを顕在化する仕事こそ僕らインスペクターの仕事だと思う。。。瑕疵保険の調査がそこまでもとめてないのだから、僕らこそが安心安全の万人であり続けたい。
本来は壊されるであろう古い家。今ではとても高価で見ることもない、こんなすてきな茶室が蘇るわけです。作家さんが購入するとこの家を中心に素敵な街が広がらないかな~など人の不動産というのに勝手な妄想をしちゃいました。
まだまだ知名度の低い。いや、利用頻度の低い。インスペクションというサービス。こんなの先進国では日本だけですから!
数百年以上の風雨に耐えたお城や仏閣。莫大な保全へのお金がかかったにせよ、宮大工さんたちがしっかりとした調査・管理・保全を繰り返したからこそ。城下が守られ今なお公園や美しい街並みで僕らを楽しませてくれています。
その基本は保険じゃありません。建物の健全な状況を知り後世へ引き継ごうとする心であり文化でありです。お金の価値だけで建物を選ばなければ、もっと素敵な空間がもっと割安で手に入る。そんなことにも気付いて欲しいな。
なにか違う方向へ話が進んだ。忘年会報告ブログでした。
オマケ
津山城あと
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