2020.05.25
家はさまざまな規制をクリアーすることにより建築が許可されます。違法建築では住宅ローンは利用できません。
例えばフラット35の新築基準【詳しくはこちらフラット35利用条件】
一戸建て、連続建ておよび重ね建ての場合※2 | 70㎡以上 |
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共同建て(マンションなど)の場合 | 30㎡以上 |
ど~も、元ハウスメーカー支店長の田中です。
目次
僕がハウスメーカーに入社したころ、フラット35の前身、旧住宅金融公庫のご利用条件には、敷地の最低面積基準があったと記憶しています。その当時は山口県の岩国市が僕の建築エリア。当時100㎡以下の土地は利用できなかったはずです。
フラット35の経営理念は、我が国の住生活の向上へ貢献しますとあります。平成7年当時はもっと公の機関でしたから、その当時の敷地面積要件がいわんとすることは、生活向上するためには最低限の敷地面積は100㎡以上でしょ。と、考えられていたのだと思うのです。
今では100㎡以下の土地が普通に売られていますよね。車を停めるスペース以外が計画されてないから、自転車や家に入りきらないタイヤやモノであふれている家をよく見かけます。
敷地が狭くてもしっかり設計された家なら暮らし良いのでしょう。だけど、狭小地に建っている多くの家は家に入りきらないモノであふれています。
最初から気づいていれば、そんな狭小住宅を選んでいたのかな~と考えてしまいます。
ポータルサイトのスー〇さんの敷地面積の入力なんて、はなから広い土地なんて必要ないでしょ!ミタイナ感じじゃないですか。150㎡以上はひと固まりで片付けられています。(苦笑)
これはマーケット調査ゆえなのか?は、僕にはわかりませんが、敷地面積への興味が低い理由なのかなとも感じます。
土地は狭くなり続けています。土地が狭いのだから家も狭くなります。「子供部屋は快適じゃない方がいいんです。」とか『和室なんていりますか。」とかって話です。
そのくせ、ロフトとか屋上バルコニーとかで家の狭さを補ってるでしょ。狭いより広い方がいいのは普通の考えだと思います。子供部屋に収納が欲しいを打ち消すため「子供部屋は快適じゃない方がいいんです。」であれば、大きなお世話ですよね。
土地が高いから敷地を狭くしなければ購入できる予算に収まらない!理屈はそうです。だけど思うんです。前述したとおりの暮らしが想像できていたらそんな狭小地物件を購入してましたか?
実家が戸建の方は比較的戸建思考が強いような気がします。自分が快適に育った環境を記憶しているからでしょう。でも、記憶がよみがえる方ばかりではありません。長い一人での賃貸暮らし。結婚しても手狭な賃貸住宅。
家まで直に入れる駐車場。エレベータや階段を使って運ばなければならないタイヤや家具。こんな生活から、なにも暮らし良さなど考えられていない狭小住宅とはいえ、敷地から誰に遠慮なく持ち込めるわけです。上下階の方に配慮して窮屈に暮らす必要なんてなくなります。
手狭で窮屈な賃貸住宅からの住み替えの場合、狭小住宅でも広く快適に感じます。
僕が不動産のチラシやネットで物件を見ていて、不思議だな~と思う一つが
広めの土地のキャッチコピーです。
駐車4台可!
確かに、土地の広さを表現できますね。でも、駐車場に4台車が停めれることがメリットの方ってどれだけいるんでしょうか?家でご商売される方?大家族の方?
僕は、このキャッチが支持されているのかどうかはわかりません、でも、建売などに多いのは駐車4台可が、支持されているかのように、広い土地の全面はすべてコンクリートで固められた無機質な駐車場です。
「草抜き面倒だからコンクリートで全部埋めてほしい!」100歩譲ってこんな方も、もっと違う使い方があったはずです。こんな配置計画にする理由は理解できません。
上のぼかしまくった画像は家の影と窓の位置からして東側道路だと想像します。影が短いのが気になりますが南側道路であるはずがない。。。と思うのですが、こんな計画するくらいですから本当のところはわかりません。
南側道路ではないという前提、東側道路もしくは西側道路だとしても、南側は隣家とめちゃ近いです。日当たりもプライバシーもどう考えているのでしょうね。この家をもっとプロファイルする面白さもありますが。。。ここは置いといて。。。この広い敷地にビジネス以外の見出し方ができなかったということだけはわかります。
「二区画に割れないから仕方ない。予算もあげれないし、過去の間取りを適当に入れておけばいいじゃねぇ~。」
こんな話だったとしたら寂しいでしょ。残念だけど、こんな物件山ほどありますよね。
注文住宅より規格住宅の方が安い。規格住宅よりも施主がついてない建売の方が安い。それに、過去の間取りをそのままいれる場合は設計費用も値切れる。。。原価も読めるし。的な。
もっといえば、外構も植栽を植えるとか、アプローチをつくるとか、そんな面倒なことするよりコンクリートで固めた方が安い。
なんといっても駐車場4台可!が広告できる!(笑)
このブログは中古住宅の魅力 敷地が広い。から始めました。(汗)。今更題名を変える勇気はございません。「駐車場4台はいらねぇ~」ミタイナお話でした。(滝汗)
ご理解いただきたいのは、中古戸建住宅の広い敷地が魅力だということを知っていただくためには、最近の住宅があまりにも効率的でビジネス的過ぎるということです。(僕個人の不満がおおいにあります。長々とつづってしまいました。)
中古戸建住宅は、当然ながら解体され細切れにされる前の住宅です。敷地が広くて当たり前です。庭に池の跡が残っていても4台駐車できる家なんてほぼありません。日当たりや風の通りが重宝されていた時代のままです。(今もって大切な環境条件です。)
庭でバッドを振った記憶。花火をした記憶。スイカを食べた記憶。ありませんか?今ならウッドデッキでアウトドアリビングでしょうか?
敷地が広いことにより、暮らしの豊かさが随分広がるのは間違いありません。
ビジネス的じゃない余白!この余白こそが中古戸建住宅にある広い敷地(土地)だと考えます。
中古戸建住宅でワクワクする暮らしを!!
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