広島の住宅購入サポート 三笑塾 塾長

2018.11.19

読書・学び

料理とキッチンを真面目に考える方におすすめの本。

住宅の間取りを表すのに「nLDK」とかって表現しますよね。「n」に入るのは家族の人数からお父さんの数を減らした数字とかなんとか。

真意はともかく今の住宅の間取りについて大きな違いはないのかな~感じます。だけど、暮らし方も似たようになるかっていうとそんなことありません。

同じような間取りのマンションや建売住宅だって、暮らし始めると、そこに住む人の趣味や趣向がインテリアの配置をはじめ暮らしに色どりを加えます。綺麗にかたずけれる人もいればゴミ屋敷化するのも一つです。

個人的に読書で好きなのが、色々な人が書いた住居論や自分が育った家についての自伝です。今、読んでいるのが、住宅問題を科学的に研究する基礎を築いたという、西山 夘三氏の「住み方の記」

興味のある部分だけ拾い読みのような読み方をしています。

そんな読み方でも、まさに。ごもっとも。時代の先読みというのか。予言のような話があちこちの頁であるから流石な方なんでしょうね。

未だ、途中ですが面白いナ~と思ったの部位をここに抜粋、

すまいとすみか 団らんの座より

ー前略ー私はどちらかというと味覚も野暮ったく、料理の味は味そのものよりも食べる方の体のコンディションの方が決定的だと確信しているし、若いころはきわめて「事務的」に食欲をみたしていた方だ。しかし近ごろ夜食などでインスタント食料をガツガツたべる子供たちをみていると、やはり家それぞれの料理にある微妙な持ち味は失いたくないものだと思う。コマーシャルで叩き込まれたインスタント食品のきまりきった味を「美味しい」などと感じさせられるのは、集団鶏舎に入れられて玉子をうまされている鶏にされている感じである。

未来の住宅からは、台所は消えてしまうかもしれない。炊事の共同化・社会化、料理と食品の半製化・完成化、インスタント化は、大きな社会進歩だとして歓迎したい。しかし、現実進行しつつあるそれは少し抵抗を感じる。いささかそれに逆行するようにみえる立派な炊事場を作ったのは、妻の願いもさることながら、やはりそれへのレジスタンスでもあった。

それにしても、家の男の子たちと同じ世代の女たちの大多数が、妻のような料理能力を持っていると期待するのはムシのよすぎる考えだろう。とすれば、子供たちがそれぞれ家庭を持った時、インスタント食品に毛をはえたようなものを食べさせられてそれで満足するのか、自分でつくるか、或いはケンカをして「そんなにいうならお母さんの所へ行ってたべさせてもらいなさい」などといわれるかーいずれにしても味気ない目にあって、現象的には我々の世代よりもはるかに女の尻にしかれた生活をすることになるだろう。それもまたやむを得まいということか。

この本は1978年初版です。僕ら世代は十分に当てはまる子供たちの世代です。女の尻にしかれたと思いたくはありません。我が家では、「そんなこと言うんなら自分でつくりんさいや!」は、どれだけ聞いたかわからないほどです。(笑)

キッチンについて考えてみる

「あ~もっと、キッチンが広かったらな~。」の妻(夫)の言葉で、スペシャルなキッチンを導入してスペシャルな料理が出てくることはあるのか?でてくるというなら徹底的にキッチンを研究したい。という方もいラシャるでしょう。(本当は一方が料理を作るという前提で話を進めること自体が時代錯誤かもしれませんね。)

キッチンって高い安いはあるけど、そんな家の数だけキッチンの形ってないでしょ。調味料はここ、冷食はここって決められてますよね。

無理やりですが西山氏がいう「味気ない目にあって、現象的には我々の世代よりもはるかに女の尻にしかれた生活をすることになるだろう。それもまたやむを得まいということか。」こんなことならないために!

また、いまから注文住宅を検討している人なら間に合う。読書途中でブログにまとめようとしたのは、この項と過去の読書がリンクしたからです。

キッチンを研究したい人にお勧めの本

台所の一万年―食べる営みの歴史と未来 (百の知恵双書) | 山口 昌伴 |本 | 通販 | Amazon

食べる営みのシステムより

台所はセットキッチン、システムキッチンなどピカピカの工業製品で、たいへん美しくなってきています。しかし、キッチンメーカーの提供しているキッチンセットはおしなべて何十年も昔からのー大正時代の生活合理化=生活改善の一環としての台所改善の方法ー能率をとなえる設計方法を一歩も出ていないのです。戦後も1960年代後半になってもう一つ、美しいことが厨房家具設計の条件に加わった。そしてキッチンが美しく見えるにはきっちり片づいていなければならない。能率的なキッチン、美しいキッチン、片づくキッチン、サッとひと拭き、掃除のしやうしキッチン、この四条件で今時のキッチン設計はできあがっているのです。

そしてもう一つ

https://www.amazon.co.jp/%E5%8F%B0%E6%89%80%E7%A9%BA%E9%96%93%E5%AD%A6-%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%82%A3-%E5%B1%B1%E5%8F%A3-%E6%98%8C%E4%BC%B4/dp/4874605648/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1542618847&sr=1-1&keywords=%E5%8F%B0%E6%89%80%E7%A9%BA%E9%96%93%E5%AD%A6

日本の近代化、ふたつの問いより

よい台所とは、安全、経済、能率、食べる楽しみの4要素の相互連関のシステムの完成度によって図られる。

僕の経験でも、料理の大好きなご主人が選んだキッチンはダイニングとリビングの在り方さえも変えました。建築家が料理のプロではありません。暮らしのプロかもしれませんが、あなたの暮らし方を全て知りやしません。(だからプランニングのヒアリングが大切なんですよ。ここを適当にする人に満足する設計ができるとは思えません。)

ましてや料理などしたことのない営業にキッチン選びなんて無理。今の美しいキッチンは売る側として効率的なんですね。

我が家は普通のキッチンでじゅうぶんこと足りますが、料理がお好きな方には、普通のキッチンやLDKのスタイルでは物足りないでしょう。そんなかたにお勧めの本です。なんだか、変な方向へ話がすすんでしまったような感じですね。。。

食についてと暮らしについて。そしてキッチンを考えるのにお勧め本ってことで。ご容赦を!


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プロフィール

名前 田中 法人
職業 広島の住宅購入サポート
通称 三笑塾 塾長
住まい 広島県
生年月日 1966年2月20日
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