2016.11.22
保険とは、火災・死亡など偶然に発生する事故によって生じる経済的不安に備えて、多数の者が掛け金を出し合い、それを資金として事故に遭遇した者に一定金額を給付する制度。(goo国語辞典より)
中古住宅を購入するにあたっての保険は、既存住宅瑕疵保険。構造耐力上主要な部分、雨水の浸入を防止する部分などで、万が一、引渡しを受けた建物の保険対象部分に瑕疵が見つかった場合は、その補修費用をまかなうことができます。
日本人は、生命保険には8割前後の方が加入しているといわれていますが建物の保険はどのくらいの加入率なのでしょう。2016年11月号日経ホームビルダーの記事よると2016年既存住宅瑕疵保険の利用状況は僅か12.4%(出所および詳しくはこちら 伸び悩む中古購入時の検査実施率)
生命と建物は違いますが。。。基本的に万が一に備える傾向が強いのが日本人と考えると、何故、中古住宅を購入する時に保険加入しないのかな。と不思議でなりません。病気になることなど、ありえないと断言できないように、雨漏れやシロアリ被害に合わないと、建物を内覧しただけで理解できる程、建物の状況を見て察知できるのでしょうか。
加えて申し上げると、僕たちインスペクターからすると瑕疵保険程度の検査で建物の健康状況などわかるはずはないというのが大方の見方です。それでも、保険加入していれば、万が一の時の保証は受けれます。他人様が住んでいた建物。どのような状態であるかは他人様でも気付いてないことが多いといのが現状です。そんな中古住宅の売買、保険が付加されていることの安心は大きなものだと考えます。それが、僅か12.4%という事実。。。
本来、万が一があった場合の保証よりも。病気や事故に遭うことよりも。万が一が無いよう備えることこそが重要なはずです。知らない街を歩くにも街灯もない物騒な場所は避けて通るように。ちょっとまずいぞと思った瞬間にはUターンするように。保険加入する前に、この道を通るべきか、この建物を買っていいのか、しっかりと調べるべきなのです
建物の場合、パット見、街灯で明るく照らされている通りでも、雨漏れやシロアリ、傾斜、等々は、建物の中に隠れていることが多いものです。また、マイホームについての拘りは人それぞれです。何が重要なのか、リフォームするのかしないのか、などなど、保証だけの問題ではないはずです。
最低限が保険と考えると、どう考えても12.4%という既存住宅瑕疵保険保険加入率は低すぎます。
何故でしょう?認知されてないから!認知されないほうがよいから!
建物診断を入れることで購入するまでのスケジュールは遅くなるのは事実です。しかし、その結果、保証よりもなによりも健全な状態かどうかの確認ができます。健全じゃないとしても、どのくらいの費用で健全な状態にリフォームできる。何時頃、このくらいの費用を用意していた方が良いなど、安心して中古住宅を購入することができるのです。
是非、面倒とはいわず、中古住宅を購入する時には建物診断を依頼しましょう。できれば、誰でもいいということではなく、信用のおける建築士やインスペクター、建物に詳しい不動産コンサルタントに建物調査を依頼すべきです。
一言、物件もとの不動産業者に、建物調査をお願いしたいといえば良いだけなのです。建物診断する者が、第三者性、若しくは、代理人としてのポジションをもち合わせたものであれば、保証にプラスしてきっとあなたの不安を取り除いてくれます。よりよいアドバイスが引き出せるでしょう。
そんな方を探してから中古住宅の購入をスタートさせましょう。
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