2020.07.13
ハウスメーカーを離れて10年以上たちました。その当時一線で活躍していた営業も出世されている方、僕のように独立した方、まるで違う職種に転職した人まで様々です。
ど~も、元ハウスメーカー支店長の田中です。
よく耳にするハウスメーカーで決めた理由。この問いに「営業が信頼できたから」「営業が良くしてくれたから」というのがあります。長く住み続ける家。保証に加えて人の安心も担保されてほしいと思いますよね。
なので「契約してからがお付き合いの始まりです」とか、入居後のフォローも安心していただけるようなセールストークがあります。しかし、前述したように良くしてくれた営業は辞めます。出世して転勤します。
営業が良くしてくれたで契約したら失敗するかもですよ。
ちなみに営業が良くする理由は
☑ご紹介
☑やる気の出る具体的なお話
☑もしくは良くするしか能力がない?
最後のパターンは最悪ですよね。
☑ご紹介はご紹介者様より信頼されているから紹介が出ます。
☑具体的なお話に的確なアドバイスができるのも信頼できるスキルがあるからです。
信頼が良くしてくれたという表現であればいいのですが、良くしてくれたには前向きではない「良くしてくれた」があります。
例えば、お客様のわがままにも似た無理難題にお付き合いしなければならないケース。ここにお付き合いできる営業はお暇な営業です。お暇とは提案スキルがない営業のことです。
そんな営業が良くしてくれたから!といって、その家造りが成功するとは思えません。
エスカルゴもいい。パスタもいい。お寿司もいい。小籠包もいい。多国籍な料理を一緒に食べて美味しいでしょうか。素敵な時間となるでしょうか。
同じように、住宅情報誌から切り取ったイメージを重ねてもいい家になるはずないのです。
つくったことのない料理を具体的な情報もないままにつくろうとしていませんか。家は不味ければつくりなおせばいい料理とは違います。クックパットのようなレシピサービスもありません。
それなのに、何となくのイメージが優先されたままフロアースタッフと家造りが始まります。
具体的なイメージがないならプロにお任せした方が無難です。好きなものを食べれば幸せなんてこととはありません。まとまりがない家は暮らしにくいだけです。
家造りに「良くしてくれた!」この言葉は不要です。僕の視点ですが、プロの誰に聞いてもお客様神様で仕事なんてしていません。お客様に寄り添うとはプロとして寄り添っているだけです。プロの視点を下げて寄り添うことはありません。
時にはダメ出しをしてくれるくらいでちょうどいいのです!
何でもかんでも「できますよ!」「探します!」というような心地よい「良くしてくれた!」は家造りには百害あって一利なしです。
ご一考いただけると幸甚です。
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