2017.01.10
僕は祖父が左官だったからかな。自然素材の家が好き。漆喰の蔵なんてのは愛おしくてたまらない。譲っていただけるものなら移築して隠れ屋にしたい。その逆に一番嫌いなのはコンクリートの打ちっぱなしの家。公共建築物ならつねにメンテできるだろう。美しさも保たれるだろう。しかし、一般建築においては施工の難しさも加えメンテが大変だよ。コンクリートの打ちっぱなしなんて絶対に嫌だ。
そんな僕が、何故安藤忠雄氏が好きなのか自分でもよくわからないが、基本的にここが理系とは違う文系の頭なんだろうと思う。(そもそも理系がどっちを向いているかなども知らないが。。。)
建築に関する思考が大好きなんだよね。コンクリートの打ちっぱなしといっても風土や自然をしっかりと取り込んでいる。場所の特性を生かしている。
安藤忠雄氏の著書はそれはそれは沢山読んできたけれど、僕の思考の進化を包み込んでくれるような気がしてならない。これから住宅を建てようとしている方にもきっとためになる。建築家というものがどういうふうに考え仕事と向き合った結果が作品となっているか。
考えぬかれた間取りと、どっかからパクッテきた間取り。素人目では大差ない間取りに写るかもしれない。だけど、それは全く別物なんだ。
お正月休みに読んだ
以下抜粋
ー前略ーそこで、TIME´Sでは京都に馴染み深い水を見方にしよう、高瀬川を取り組んでみようと考えたのです。建築をつくる第一歩は味方を探すということでもあります。敷地を見た時、どれが味方になるかを探すことはとても大切です。
ー中略ー
かって建築史家の横山正氏は、堀口捨己などの歴史的な建築家から村野藤吾に至るまで、日本の上質な住宅建築はほとんどが庭を中心に空間構成が展開されていると書いておられましたが、私もまったく同感です。
僕ごときが、この文章に同感ですなんて叱られるかもしれませんが、どれだけ街並みを歩いてきたかわからないほど歩いた僕の目にも同じように写ります。
生活するうえで駅近だったり買物の利便性は大切です。だけど、それ以上に大切なのが周辺のロケーションというものです。そんな重要なロケーションを現地を見ずに設計する設計者が多いのも事実。
真っ白い用紙にどんな環境でも同じく自由に描くことのできるプレゼン。だけど、実際の見え方、暮らし方は周辺のロケーションと「間」である、庭や道路や借景との共存された空間です。
プレゼンされた間取りを現地へ行って落とし込みましたか?暮らしをシュミレーションしてみましたか?
設計デザインが今後の暮らしの軸になるわけです。設計料が高いとか安いとかは僕的には二の次だと思います。(マイホームに関わるお金を詳細に見て行った場合、この役割について書けば設計料を別にしたほうが理想的な場合も多いのだけどここではふれない。)
高みから恐縮ですが多くの今の家創りは、デザインも暮らしもどうでもいい!タダタダ強い家!安い家!アフターフォローのいい家!有名メーカーの家!そんな風に感じます。
ハードからソフトに目を向けることでマイホームはもっと身近になる!
安藤忠雄氏の本はそんな想いを感じることができる本です。マイホーム取得の前にご一読お勧めです!
広島のマイホーム相談はこちら
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 2月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 |