中古住宅を購入して入居後に、思ってもいなかった不具合や欠陥を発見した。こんな話をよく聞きます。問題はその欠陥を補修する費用です。数万円程度であればまだしも場合によっては目が飛び出るほどの費用です。「なんとかならないか!」という思いでいっぱいでしょう。
しかし、保証に関しての約束事は期限や対処法が定められています。ここ広島であれば、中古住宅の売買の多くは瑕疵担保責任は無い取引です。今後はインスペクションの斡旋やその先にくる民法改正により大きく取引内容は変化します。しかし、現在のところ、このような後悔をしないためには、
以上のような選択の中から必ず建物をチェックする必要があります。
目次
お金も手間もかからない方法です。生活者としてチェックすることの意味はとても大きいものです。例えば、雨漏れ痕やカビなどは素人でも注意して内覧すれば気付きます。窓や扉の開閉も自分で開閉してみればいいだけです。基礎や外壁も目視で異常は確認できます。設備機器も20年も30年も使い続けることは不可能です。修繕履歴や築年数さえ把握すれば、そろそろ変え頃だなという判断は出来るでしょう。
現在のところ、不動産の売買契約において契約前に説明義務のある重要事項説明書では、中古住宅のコンディションについての説明義務はありません。付帯設備及び物件状況確認書で確認するくらいです。
では取引のプロである宅建士が教えてくれるか?建物に詳しい宅建士がどれだけいるでしょうか?参考までにお伝えすると、宅地建物取引士の試験内容は建物の形質、構造および種別に関することなど、土地や建物について不動産に関わる者としての常識的な知識レベルです。中古住宅を購入するにあたり後悔しないためには、建物の構造やメンテに関する知識は必要です。そのためには、建物に詳しい仲介業者へ仲介を依頼すべきです。
どうせなら、工務店であっても仲介を業とする企業や仲介業者のスタッフにも建築士資格を取得している者もいるでしょう。そういう方に仲介して欲しいと思いませんか。。。
最近では中古住宅を購入してリフォームをする方も増えています。しかし、残念だと思うのは、このように考えている方でも物件選びが優先してしまう傾向が強いことです。せっかく想い描いたリフォーム後の暮らしがあるのだから、総予算もふまえてリフォーム業者さんへ実現可能な建物か否かをチェックしてもらうべきです。
よくあるケースは、仲介業者さんのお勧めするリフォーム業者さんから見積もりです。表面だけを化粧されておしまい。なんて事にならなきゃイイですけどね。。。
平成30年4月より、媒介契約時に建物状況調査(ホームインスペクション)を実施する検査事業者の斡旋の可否を示すことになります。一歩進んだと考える向きもありますが斡旋の可否を示せばいいわけです。果たして普及するのだろうかという懐疑的な見方も。。。
仮に、周知が徹底されたとしても、瑕疵保険加入レベルの検査では、ここでいう後悔しない中古住宅購入のためのインスペクションとはいえません。後悔しないとは、自分が考える新しい暮らしが予算内で可能ということではないでしょうか。そのためには、ホームインスペクションを依頼するインスペクターはあなた自身の目となるインスペクターであるべきです。
ざっと、考えられることをまとめてみました。探し求めていた立地に予算内で中古住宅が売りに出たとしても、長く暮らすためには必ずメンテナンスは必要とご認識ください。そのためには、購入検討している住宅のコンディションを知ることは不可欠です。
表面だけ化粧されている住宅も小屋裏に侵入してみると雨漏れで酷い状況だったり、床下に侵入してみると基礎はクラックでいっぱい。希望する間取りを実現しようにも耐震に不安が残るからそれはできない。。。など、など、後悔の理由は様々です。いくら予算内で希望立地に物件が見つかっても、これでは想い描いた暮らしはできません。最初からわかっていれば欠陥住宅は購入してなかったはずです。
中古住宅購入で後悔しないためには、
どんな方法であれ、
建物状況を把握した上で購入する!
私は、広島市近郊でホームインスペクションをはじめとして住宅購入者向けのコンサルティングを業としています。中古住宅購入に不安のある方、どのように進めばいいか不安な方、どんなご相談でも初回相談は無料です。お気軽にお問い合わせください。