2016.11.08
中古住宅購入のメリットは何と言っても低価格であること。築年数も20年を超えれば限り無く評価は無くなります。建物状態に問題なければリフォームすることで見違えることでしょう。新築では高価になりすぎ、あきらめていた無垢の床や高価なキッチンも中古住宅ならおもいきって設置できるかもしれません。このように考えればいいことづくめのように聞こえますね。
気を付けなければならないのは、中古住宅を快適な状況にリフォームするには全てを壊し再生できるということではありません。思い違いが無いよう物件探しに注意が必要なのです。
中古住宅である以上、建物にキズや劣化はつきものです。問題は、そのレベルが頭がクラクラするほど建物が傾いていたり、雨漏れやシロアリ被害が発生して構造材が使い物にならない住宅の場合など、健全な状態に戻すだけでどれだけの費用が発生するか考えただけでも怖いものです。
建物は、どうせタダ同然で買ったんだからとスケルトンにしてもいいという考え方もあるかもしれません。しかし、このような状況であれば建替えた方が安いという可能性もあります。そうなれば中古住宅で買ったメリットなんてどこにもありませんよね。。
また、建築時期によっては耐震に問題があったり省エネについてはなにも施されてないという住宅も多いものです。耐震や省エネにこだわる場合は、補助金は出るにせよ耐震工事や省エネ工事を施すにはそれ相応の費用は必要です。
それらの工事をするにはとれない壁というものがあることを理解しなければなりません。どうしようもない段差や補強壁や断熱施工で空間が狭くなるなど。できること出来ないことが発生します。購入前に明確にしておきたいものです。
中古住宅を購入するお客さまに感じることは物件購入が優先されすぎる点です。買った後にできる出来ないを初めて知るというお客様が多いような気がします。これでは中古住宅購入によりストレスを貯めるばかりです。
ストレスを貯めず中古住宅をメリットにかえるには、確実にホームインスペクションを利用すべきです。また、要望が叶うかどうかをホームインスペクションと同時進行でリフォームへの要望も整理し提案してもらうことが大切です。希望するリフォーム工事はどれだけの費用が必要かを理解する必要があります。
中古住宅を素材にした注文住宅のようなものです。
資金に限りがあるいじょう、どこまでリフォームするかという線引きが重要です。最近では、耐震や省エネ工事等はプロに任せ、壁や床などは住みながらDIYを楽しむという方も増えています。
中古住宅に限った話ではありませんが、基礎や構造材は別として、壁や床や設備機器は消費され汚れるものです。交換やメンテを前提としているものなのです。住み始める時に背伸びし過ぎるよりも住みながら快適な空間に仕上げるということも考える必要があるのではないでしょうか。
大切なのは豊かな暮らし。暮らしを楽しめるゆとりです。中古注文住宅で実現しましょう。そのためには注文住宅以上に事前準備と物件精査が重要です!
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