街道を車で走っていると突然空き地があらわれます。不動産の仕事をしているというのに何があったか思い出せない事が多いものです。。。一方で子供の頃の街の風景は未だに再現できる程覚えています。
昔読んだ本にこんなくだりがあったのを思い出しました。以下抜粋
記憶に残る風景について、スケッチを描かせたり、どんな気持ちになるか、などをアンケート調査した事例があります。それによると、大人が海・山・川などの自然風景を想起するのに対して、5~6年生の子供たちは、日常の生活圏である街並みをあげる割合が高くなっています。その街並みの風景も、視界が開けた場合が圧倒的に多数です。そして風景に伴う行為としては、大人が静的な「見る」「休む」が多いのに対し、子供たちは活動的な「遊ぶ」が主体で、「楽しい」「わくわく」「達成感」が印象に残されています。子どもたちにとっては、海・山・川といった自然ではなく、身近な街が全宇宙で楽しくわくわくする場所なのです。
特に男の子はまさにじゃないかと思います。身近な地域はもとより自転車で遊びまわれる場所は、僕自身、通った場所がない程走り回った記憶があります。子供たちにとって日常こそがすべてです。出来ることなら少しでもイイ環境に身を置いてやりたいと思うのが親心というものです。
残念なことに大人の風景は車のスピードと同じように流れてしまいます。身近な場所でさえ記憶に残らないのはそのためです。もしかすると、子供たちにとって素敵な風景とはあいまみれない視点で不動産を探しているのかもしれません。
前述した本では、次の項で、「外遊びと社会性・創造性」として、子どもにふさわしい街としてのポイントをあげてます。
- ☑近所に自動車の少ない袋小路がある
- ☑子どもが学区全体を安全に行き来できる
- ☑下校ルートに道草遊び出来る場所がある
- ☑近くにタイプの違う公園がいくつかある
- ☑高校生が気軽によれるお店が街のなかにある
- ☑視界が開けた街並みがある
「高校生が気軽によれるお店が街の中にある」というのは全体の流れからどうつながるのか理解できませんが、このシーンを想像すると、河川敷や神社やお寺などもありどこか昔の風情のある街ということなのでしょうぁ。確かに、こんな場所は暮らしやすいでしょうね。
だけど広島でこんな地域は少ない。より限られた地域に絞られてしまいます。優先順位を付けなきゃ難しいというのが現実でしょう。
ひとり言のようなブログですが、今日なぜこんなブログを書いているかというと。「視界が開けた街並みがある」この言葉を意識できた場所に出会ったからです。視界が開けるのは、日当りや風通しにも直結します。何よりも気持ちいい!街歩きをしているとそんな場所はスマホでパシャっとしたくなります。空が近い。グリーンが綺麗。などなどです。。。
これは、僕が土地探し・物件探しの重要ポイントとして意識していることでしがありませんが、暮らしとは、家の中だけじゃありません。庭や外部の環境も含めてのものです。暮らしのロケーションとはそういうものだと思うのです。
簡単に希望の物件には出会えません。ついつい焦ってしまう気持ちも理解できます。それでも暮らしを意識して欲しい。暮らしとは通勤ではありません。便利とも違います。快適な日常を求めることこそ豊かな暮らしです。子供の視点から快適な日常を求める必要性があるのではないか。そんなことを思う今日この頃ブログです。
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