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ホームインスペクション(住宅診断)現状の国の取り組みへの所見

僕的には一般的な言葉だと思っている「ホームインスペクション」。実際はどれだけの方が知っているのだろう。。。ましてや、中身まで知っている人は少ないだろうな。

2月28日号の住宅新報では、今注目のインスペクション 宅建業法の対象はどこまで 利害関係者は原則不可にとして、2週にわたって報告するとあります。その第一週目がリンクしたものです。

業界的な記事なので、ホームインスペクションを知らない方に向け僕なりに記事にします。

国の歴史と住生活基本法

先ず第一に理解して欲しいことは、戦後絶対的な住宅不足を解消するために建て続けることが前提であったのがこの国の住宅政策です。そして、数の確保ができてくることで新たなステージに入ったのが平成18年6月に制定された住生活基本法です。

  • 第一条 目的には以下のように書かれています。
  • この法律は、住生活の安定の確保及び向上の促進に関する施策について、基本理念を定め、並びに国及び地方公共団体並びに住宅関連事業者の責務を明らかにするとともに、基本理念の実現を図るための基本的施策、住生活基本計画その他の基本となる事項を定めることにより、住生活の安定の確保及び向上の促進に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって国民生活の安定向上と社会福祉の増進を図るとともに、国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。

「住宅の数も確保できたし、これからはもっと豊かに暮らせるようにしていこうよ!」こんな感じかなと思ってます。

概ね5年ごとに見直しされ、現在の住宅基本計画は計画期間は平成23年~32年度バージョンです。(僕的表現です。)概要はこちら

インスペクションに話をつなげると、住生活基本計画の中で、今後10年の課題として挙げられている中の一つに、「リフォーム・既存住宅流通等の住宅ストック活用型市場への転換の遅れ」があります。

そして、新計画の基本的な方針にある3つの視点と8つの目標を設定されています。その中の視点の一つが住宅ストックからの視点」。目標の一つに「住宅すごろくを超える新たな住宅循環システムの構築」があります。

インスペクションは、基本的な施策として重要な位置を占めているのです。

そりゃそうですよね。今までのような安心安全なんて運次第なんて買物が当たり前になるほうが可笑しな話です。あたりまえの買物ができるようしたいからこうして欲しいな!こんな感じでしょうか。

注意して欲しい4つの事。

このブログ記事の要点は、2018年4月よりインスペクションを行ったか否か、宅建業者が重要事項説明時に買主に説明を行うなどについて今後どうなっていくかの取り組みについての所見です。

第一に、インスペクションを行うことが義務付けられていません。

面倒だな~と思っている売主さんや宅建業者さんが取り扱っている物件であれば、そんな面倒なこというなら他の物件買えばいいでしょ!こんな事もありえます。個人の自由ですからそこまでたちいれないというのも分からないではありません。しかし、今でもインスペクションを面倒だと思っている売主さんや宅建業者さんが少なくはないことを考えると、説明はどうにでも出来ますからねぇ。周知が大切だな~と思うわけです。ポジティブに考えると、ここから、業者の選別であり物件への精査が当たり前になることを期待します。

第二に、インスペクションの定義です。

インスペクションの定義が既存の瑕疵保険に加入する際の検査対象部位と同様とされていることです。床下や小屋裏を点検口からのぞける範囲で何が分かるというのでしょうか。保険適用できるから細かいこという前に先ずは普及が先というのは分からないでもありません。それでも「インスペクションという言葉遊びにつながることが最も危惧するところです。なんちゃってリノベーションのようになんちゃってインスペクションなんて冗談じゃありません。

安心安全はもっと生活レベルに応じた部位ではないかと考えるわけです。真面目なインスペクションを普及するための活動をしなきゃと改めの想いです。

第三に、インスペクションの情報提供時期です。

方向性は、①媒介契約時に宅建業者は単なるインスペクション業者に関する情報提供にとどまらず、実施に向けた具体的なやりとりを行うこと。②売主に対してインスペクションの制度の概要を紹介したうえで、事業者のあっせんを希望するか確認をする。

既存住宅の流通促進には間違いなく買主の安心安全設計が重要です。制度を面倒にするということではありませんが、不動産取引におけるインスペクションの周知こそが大切だと考えます。インスペクションを知らない買主の場合インスペクションが義務でないいじょう、適当な説明で面倒を交わすなんてことはたやすいことですからね。インスペクションの口コミでありブランド化が必要なのでしょうね。

第四に、インスペクションの結果概要を宅建業者が説明する

利害関係のある場合には売主と買主の同意がある場合を除き、インスペクションを行うのは適当ではないとされたとのことです。最も危惧している事について随分と安心できるなと感じました。これが批判ということではありません。制度上しかたないのかもしれません。しかし、どこまで行っても宅建士は不動産取引のプロであって建築のプロではありません。もっといえば、インスペクションを行ったインスペクター以外では、お客様からの質問疑問への回答は出来ないでしょと思うわけです。

買主自身が信頼できるインスペクターを選別する。そのためには選別していただくために、インスペクター側にも、やるべきこと、周知すること、活動すること、学ぶこと、沢山あるわけですね。

終わりに

上記で危惧した周知への取り組みもされるようです。先行してインスペクションに取り組んでいる僕たちからすればもっと踏み込んでもいいのではと思わないでもありません。とはいえ、随分と練り込まれたものになっていると感じます。

気を付けて欲しいのは、第一歩がスタートするのは、あくまでも2018年4月~です。それまでは今のまま。安心安全のマイホームを購入するのは自分自身ということです。もちろん、その後も瑕疵保険程度のインスペクションでイイ!なんて人ばかりではないでしょう。そんな方々のための存在となれるよう日々研鑽しなきゃと決意新たにする今日この頃です!

 

 

弊社は、広島市に所在する不動産FPコンサルティング事務所です。お客様が安心安全の暮らしが叶うよう、お客様の代理人としての立ち位置でさまざまな住宅購入へのサポートをさせていただいております。その一つがホームインスペクションサービスの提供です。

ご興味のなる方は是非ホームページへもお立ち寄りください。

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プロフィール

名前 田中 法人
職業 広島の住宅購入サポート
通称 三笑塾 塾長
住まい 広島県
生年月日 1966年2月20日
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