僕のように長くハウスメーカーで色々なメーカーや工務店と競合してきたものは、建物を一目見れば、その建物がどこが建てた建物かわかります。わからないものがあるとすれば建売です。それでも建売だとはわかるわけです。
お客様が何となくでも感じる●○ハウスの家がいいというのは、各社が醸し出している作品に対する「作風!」だと思うのです。「らしさ!」と、したほうが適切な表現かもしれません。
この「らしさ」こそが、その会社で建てる意義だと思のです。
よくしてくれる営業や、知人の工務店に、あんな○○ホームのような、ロハスなイメージで建てたいんだけどというと。相手も商売です。「そんなの簡単ですよ。床はパイン材を使い、内壁も外壁は漆喰で塗りましょ。」
作風とは心に響くものです。家だけで「作風」「らしさ」が出来上がるものではありません。リビングにおかれた椅子やテーブル。敷物。壁に飾られた絵画に絵画をてらす照明にカーテンまで。一つ一つがその会社であり関連する設計者をはじめとしたスタッフの経験や練り上げられた想いや失敗や成功が作風として「家」になるわけです。
なので、あの会社のあんなイメージで建てたい!
はっきり言います。絶対無理です!建てたいイメージの会社があるのなら、その会社で建てるべきです。高価すぎたとしても作風が気に入っているのは間違いなくその会社です。その会社で建てるためにどこをどう妥協するかを検討するべきです。
無垢の床に漆喰の壁のように自然素材の家が人気です。こんな素材で家を建てるなんていうのは何処でも建てれます。極論、中古住宅を購入して自分でDIYでも可能です。しかし、その素材を使うために、壁と天井、床と壁、サッシと壁、ドア枠、などなど、「作風」「らしさ」となるには、ちょっとした細工という違いが大きく「らしさ」を創り崩すのです。
先ほどもこのようにお伝えしましたが、ハウスメーは、間取りが決定すると多くの場合、次に打ち合わせをするのはインテリアコーディネーターです。照明の配置や器具の決定はそのまま家具の配置を決定します。全体のらしさの総仕上げです。
ある後輩がよくいいます。総仕上げのはずが総崩れになる!
日々、頭の中でイメージを貯め込み、その貯め込んだイメージを更に練り上げコーディネートしていきます。完成した作品に対し更に練り上げ、自分のセンスアップにつなげる。どれだけセンスの優れた人であろうと、この繰り返しをしている人には叶わない。絶対に!これが僕の経験値から感じることです。
僕も後輩も、そんな作品を数多くみてきています。なぜ、総崩れになるのか!その答えは外を知らないからだと思います。特に、ハウスメーカーは組織内で全てが完結できるメリットがあるぶんコーディネートの範囲も組織の中のイメージで良いわけです。それを、お客様が外から仕入れてきたイメージに無理やり合わそうとする。スキルもらしさも追いつくはずがありません。(あくまでも所見)
「らしさ」も人がつくります。違う人がつくれば同じ会社でもまるで違うイメージの家が完成します。ましてや、まるで違う会社が好きな「らしさ」の家を創ることなんてできるはずありません。
とりとめのない話が続きました。モデルハウスのイメージに騙されるな!営業の良くしてくれたに騙されるな!とは、注文住宅で失敗しないための一丁目一番地です。今日のブログは、その部分をチョイト掘り下げてみました。
最後に、結局は建築は人!良い人とのご縁がありますように!!
住宅購入は非常に大きな買い物です。どんな家が良いのか判断がつかないというのであれば、当社にご相談下さい。私が購入者の立場から、住宅の選び方や注意点についてサポート致します。
初回相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。
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